。あたし、。話があるから少し会って」






fall in love -19th-







平日の午後、夜遅くに、あたしはを呼び出した。

本当は連絡なんかとる気も全くなかったし、正直取りたいとも思ってなかった。

でも、あたしには元カノとして、

の親友として言っておかなければならないことがあった。




「、久しぶりだね?」




電話番号なんてとっくに消していた。でも、あたしの頭からは消えてくれなかった。

今でも、携帯番号を覚えていた。なんて、情けない。

嬉しくて、いつもアドレス帳を開いては、電話番号を眺めてた。

眺めて、かけようか、かけまいか、悩んで悩んで、迷って迷って。



覚えないわけないじゃない。



「……お願いだから、に近づかないで。」

「なんで?俺、のこと好きなんだよ?」

「どーせ、また遊びなんでしょ!!あたしの大切な親友…を傷つけないで!!!」

「だから本気だって言ってるじゃん」





「あたしと付き合ってた時だって本気って言っときながら、全然本気じゃなかったじゃない!!」





「………?」




あたしは驚いた。まさか、まさか…。




「…?何で……なんでここにいるの?」



何でここにがいるの?

なんでこんな遅くに、こんなところに…?

の手をみると、コンビニの袋。こんな時になんで、なんで。




「あ…そっか……って、と前に付き合ってたんだ…?」




あたしは何も言えず、なんて言おうか、なんて言えばいいのか分からなくて。

ただただ、黙っていた。





NEXT→