ついに来てしまった。 この1週間、ろくに笑えてなかった。みんなに見せるのは、偽りのあたし。 fall in love -10th- ああもう 帰りたい。 でもの恋路を応援してあげたい。ついでにの試合応援してあげたい。 あああでも 「、ホント大丈夫なの?顔色悪いよ?」 「あははー超ばっちぐーです」 「くだらないウソつかないの、帰る?」 そういうだけど、実際はの試合見たいってのがバレバレ。 ああもう、健気だなぁは。 「や、大丈夫。つーかあたしだけ帰るって言いたいとこなんだケド…」 ---のコトだから、あたしが「帰る」って言っちゃうと、一緒に帰ると思うんだよね。うん。 ああもう、ホント可愛いよこの子は!なんかにゃぁもったいねぇよ! 今日の試合会場は、星城中のグラウンド。さすが強豪校だけあって、グラウンドが広い! あたしたちは選手(つーか)に声をかけに行った。 「、頑張ってね。シュート決めてよ!」 とが言うと 「おー!頑張ってやるさー」 と言葉を返す。 なんですか、その付き合い始めの初々しいカップルみたいな。 なんか「お前のために俺がシュート決めてやるよ」みたいな。 かっこつけんなよ、ごときで((馬鹿にしすぎ 二人の甘々な雰囲気を壊さないために、少し離れて様子を観察。 サッカー部に、ほかに仲いい奴もいないしね。 だからあたしは、星城中の人がアップをしてる様子を眺めてる。((だって暇だし どうしても、探してしまうのはくん。 あれ?くん、いなくないですか? ん?先生ー、あたしの見間違いですかー?や、いないよ。ホント冗談抜きで。 あーまた遅刻か?あたしと会ったときも遅刻してたもんねー。彼女にモーニングコールしてもらったらいいのに。 そんなこと考えてたら、あたしの前には誰かが立っていた。何だよ、あたし気分がブルーで見上げる元気ないっての。 ?って思ったケド、スパイク履いてたから却下。つーことは?? こいつ、の会話どぉしてんだよ!?と思って、 「あんたねぇ!!」 と声を荒げてみると、そこに居たのは くんだった。 NEXT→