結局メールの返事は来なかった fall in love -4th- 1時くらいまでずっと寝ないで待ってたけど、やっぱり来なかった。 携帯が鳴るたびに、「もしかして・・・」って期待してた。結局、友達ばっかりで。 期待してたあたしって何、バカ以外の何でもないじゃん。恋する乙女にでもなってるの?って感じだよ。 勝手にメールできるって思っててさ。ホント何してんだろ・・・。くんは知らない女子となんかメールする気ないんだよ。 にしても、くんもくんでさ。メールする気ないなら、アド教えなくていいよ。何か・・・に悪いな・・・ 今日1日、こんな感じでずーっと暗くて・・・とも全然話さなかった。 だから、教えてもらったからにはちゃんと言うべきかなって。 ベットの枕元に置いてある携帯を取る。と同時に、あたしの携帯が震えた。 くんかも!なんて甘い期待は持てない。だって、昨日からそれでことごとく裏切られてるから。 ディスプレイには“”の文字。ほら、やっぱり。くんじゃないのは、当たり前。 返事しないのも悪いから、新着メールを開く。そこには見慣れない文字。件名には「Fw:やぞー」と わけの分からないあたしは、必死に理解しようと本文を読みまくる。何度読んでも文は同じ。 「わりぃー、携帯没収されたから、ダチの携帯借りてる。これ、俺のパソのアド。 soccer_5.win……@……… んで、その女の子にもアド教えといてくれねぇ?」 本文はこれ。その女の子って・・・あたし?いや、でもそんな都合のいいことがあるはずが・・・ ぶつぶつ言いながら考えてたら、から2通目のメール。 「そういうことで!落ち込んでねぇで、さっさとメール送れよな!」 頭の悪いあたしでも、これで完璧に理解が出来た。あたしは無視られてたんじゃなく、たまたま時期が悪かっただけ。 くんは、少しだけでも、あたしのことを気にしてくれてること。 に返信しようとしたら、もう1度携帯が震えた。 ディスプレイに名前は表示されていない。 あたしは 送信者を見て 息を呑んだ。 NEXT→