これは憧れ?




これは恋?




自分の気持ちがわかんないよ








fall in love -2nd-









「でねでね!そのって人がホントすごかったんだよ!」




朝来てからあたしはずっとこの話題しか話してない。だって感動が大きすぎたんだもん!




今でも鮮明によみがえるんだ。あの華麗なプレー、少し低めの声、本当に楽しそうに嬉しそうに笑うあの笑顔。




何をとっても欠点はないって感じの人だった。性格も良さそうだったし。




「で、は一目ぼれしちゃったってわけだ?」




「違うよ!?あたし別に好きじゃないもーん」




「え、でも見ててドキドキしたでしょ?」




確かにドキドキしたけど、それは好きとかいう感情じゃなくって、憧れに対するものなんだって!




誰だってあのプレー見たら、ファンクラブ作りたくなるって!




実際、試合の日にあたしと向かいのスタンドで「くんー!!」って応援してる人いっぱいいたし。30人いたかなー?




「で?メアドはばっちし聞いたんでしょうね?」




へ?メアド?そんなの聞いてるわけないじゃん。しゃべったのだって、奇跡に近かったんだから!




しかも何でメアド?あたし知らなくてもいいんだけど・・・あ、も話してみたいとか?




「聞くわけないじゃん。メールするのー?」




なんて言ったら「はぁ」ってため息つかれたんだけど。え、あたしなんか悪いこと言ったっけ?




「あんたねぇ、メアド聞かないでどうやって仲良くなるつもり?」




「ななな仲良くなるの!?」




そんなの考えても見なかった・・・あたしとくんが2人で一緒に話してて・・・・・・いい!




何か考えてたらドキドキしてきた!やー、でも仲良くなるなんて絶対ムリだよ。そんなの。




しかも、よく考えたら、あたしとくんって何の共通点もないじゃん!?話すのすら無理なんじゃ・・・




「てかー、にメアド教えてもらっていいか早く聞いてよー」




ってに言われたけど、あたしはくんのことで頭がいっぱいだった。





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「!!」



思い立った末、結局いつも通りのところへダッシュ。




もいつも通り、サッカー部の人たちと教室でサッカーしてて。




この後、いつもあたしがに何か頼んで、快く受けてくれて。そう、ここまではいつも通りだった。




だけど今日は全然違うかった。




「くんのメアド聞いて!?お願い!」




何て手を合わせて頼んでみる。だけどからの返事もなくって。しばらくして返ってきたのはあたしを驚かせる言葉だった。




「嫌」




「なんでーなんでーなんでー!?」




あたしもくんのメアド知りたいから、必死に抵抗。だって仲良くなりたいんだもん!




何でなのか、思い当たる節もない・・・・・・あった!の弱点!




「あー!あたしが試合にと来なかったの根に持ってるんでしょー?」




「ばばばばか!んなわけねぇだろ!!!」




ははーん、こいつ、あたしが何も出来ないと思ってるなー。いっちょやりますか!




お互いのためになるしね!




「のメアド交換でどう!?」




から頼まれてたことを、やっと聞けて、一石二鳥ってわけだ!




あたし、えらい!




「のった!絶対だな?」




これで、のこと好きってのが確信に変わった、、、ってかあたしくんとメールできるの!?




あたしはホントに有頂天だった。このときに、もっと先のことを考えるべきだった。




仲良くなれるわけなんかなかったんだ、って思い知らされたんだ。






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