しばらく寝付けなかった。











この想いを君に -15話-











そりゃそうだろう。





好きな奴が、隣の部屋で寝てて、





家には誰も居ない。























そう考えるだけで、今にも理性が飛びそうだった。
























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しばらく寝付けないでいると、隣の部屋から、




そう、の部屋から声が聞こた。






少し耳を澄ましていると、荒い息遣いが聞こえる。














今度はなんだろう?















そう思って、の部屋の扉をノック。











返事はない。














心配になって、扉を開けた。
















電気を付けると、また顔を真っ赤にしている。












まさか、と思って額に手を当ててみると、やっぱり熱がまた出ていた。











俺の手でも分かる。









保健室で計った38.6℃より、明らかに高い。











薬も勝手に飲ませられないし、








汗をかいたからと言って服を着替えさせることもできない。














俺はただ、一晩中そばについて、







額にのせているタオルを交換するくらいしかできなかった。








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