〜〜♪♪♪










軽快なメロディで目を覚ました。












この想いを君に -12話-













いつの間にか、寝ていたみたいだった。






地べたに座ってのベットにうつ伏せていた。


















「うぅ〜〜〜・・・ん・・・?」


















が手を伸ばして頭もとを探す。





きっといつも頭もとに携帯を置いているのだろう。












でも、携帯はブレザーのポケットの中。













俺が寝かすときに、しわにならないようブレザーを脱がせたから、










ブレザーは椅子にかかっている。






















「・・・はい。」

















悪いと思いつつ、ブレザーのポケットを探り、携帯を渡す。




















そのときにふと見えた、サブディスプレイの「母」という文字。

























「・・・・・・」





















携帯を見て、返事もせずそのまま携帯を閉じた。




















「返事・・・いいのか?」





















「え?」



















「母親・・・だろ?」






















携帯を見たときの、の曇った顔。












気になった。

















「いいんです。何か、今日も帰れないらしいんで・・・。」



















「・・・・・・」

















の『今日も』という言葉が、余計に彼女を苦しめているようだった。













重そうに身体を起こして、








「あ、先輩はもう帰ってくださいね?


  わざわざ送ってもらってありがとうございました。」






そう言うを、

















俺はなぜか


















思いっきり抱きしめてしまったんだ。








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