会いづらい時に 会っちゃうもんだよな。 この想いを君に -8話- 「しつれーしまーす・・・。」 そう言いながら扉を開けた。 保健の先生からの返事がない。普通はあるはず。 「先生〜?」 いねぇんじゃん。なんだ。 しんどいし、寝ていいのか? とりあえず俺は、一番奥のベットのカーテンを開けた。 そこにいたのは、紛れもなく 俺の頭を悩ませている、愛しい。 顔が赤くて、息が荒い。 かなりしんどそうだ。 「??大丈夫か??」 「え〜・・・?あ、、、先輩・・・。」 今にも消えてしまいそうな声だ。 「熱は?計ったか??」 「計ってないです・・・。そのままベットに入っちゃったんで。」 「ちょっと待っとけよ。」 そう言って俺は、棚の中に入っていた体温計を取り出した。 「はい、体温計。」 「ありがとうございます・・・。よく、場所知ってますね・・・」 「あぁ、俺、保健委員だったからさ。」 よくこんなに普通に会話できてると思う。 出来ればあんまり話したくはなかった。 でも、しんどそうなをほって置くことは 俺にはできなかった。 の横にパイプイスを出して、俺も体温を計った。 ピピピ ピピピ------------------ 先に俺の体温計が音を上げた。 「37.2℃・・・。」 まぁちょっとの微熱ってとこだな。 明らかに風邪だな。 続いての体温計も鳴る。 が取り出した体温計を、そのまま受け取った。 「38.6℃・・・。、相当無理したんじゃねぇ?」 「あはは・・・。」 薬とか勝手に飲ませられねぇしな・・・。 「先生は出張?」 「そう言ってましたよ・・・。」 「とりあえず寝といてくれる?俺は隣のベットで寝とくから。 何かあったら起こして。」 「ありがとうございます・・・。」 俺は、少し横になった。 隣がと意識しただけで なかなか寝付けなかった。 やっぱ、俺は腐っても男だ。 NEXT→