改めて君に恋をした。




この想いを君に -4話-





さんの家へ帰る途中の電車の中で色々話をしてた。


好きな曲とか、嫌いな先生とか。

あと、

俺はさんって言ってたけど、って呼んで下さいって言われたこととか。



「あたし、そんなに“さん”付けされるほど偉いことしてませんから」



だって。謙虚だなぁ・・・って笑って流したけど

正直かんなり嬉しかったとかは、内緒にしとく。



そのあと、陸上部の中で誰がカッコイイかって話になった。



「うーん・・・。どうでしょう・・・?」

「、さっきからそれの繰り返しなんだけど」


そう。俺が



「陸上部でかっこいいの誰?」



ってずっと聞いてるのには



「どうでしょう?」



ばっかり。



いい加減に痺れを切らしてしまった俺。

「俺なんかどう思う?」

思い立ったら即行動の俺は、そんなこと聞いてしまった。


「先輩は・・・カッコイイと思います・・・。ほら、優しいですしね?」

望んでいた答え、そのままだったから

顔が赤くならないようにするのに必死だった。



「男の中ではもずいぶん人気だけど?」


「そんなことないですって!!こんなガサツなあたしが!!」


そう言ってケラケラ笑う。


「嘘じゃねえって。マジで人気。」


「先輩、嘘上手ー!!」


そう言ってまた大爆笑の。

どうしていいのか分からなくなったから、ちょっと話題を変えてみた。



「あ、のアドと、携番教えて?」

「いいですよ」


少しもためらわずに、にっこり微笑んで言う。

こうやって俺は、アドと携番を手に入れた。
















「本当に今日はありがとうございました!!」

あっという間にの家。

「そんなこと全然いいって。そんじゃあな。また明日。」

「さようなら、先輩」

そう言ってペコリとお辞儀をしていく。


俺は、どのも好きになった。




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