ずっと逃げてたあたしを ちゃんと認めてくれた君。 あたしの 1番大切な人。 Because of tears -10話- 「俺は、付き合ってない。」 一瞬、嬉しかった。 でも、付き合ってないのにキスした先輩が許せなくなった。 好きなのに・・・。 反応も出来ずに、ただただ下を向くだけ。 なぜか、涙も止まらない。 「俺は・・・あいつのこと好きじゃない。 俺、呼び出されてあいつに告白されたんだ。俺は“好きな奴がいるから”って断った。 そしたら、あいつがつまずいて・・・。俺とキス・・しちまったんだ。」 本当に事故だったの? 疑ってしまうあたしが、本当に嫌い。 「は俺のこと信じてくれないかもしれないけど、俺はお前を信じてる。 俺のこと、ちゃんと分かってくれるって思ってる。 俺は、が好きだ。」 思わず顔を上げてしまった。 涙でぐちゃぐちゃになったあたしの顔。 先輩は、優しく頭を撫でてくれた。 「好きだよ、。」 今まで以上に涙が止まらなくって 先輩の胸へ抱きついた。 「あたしも・・・あたしも先輩がずっと好きです。」 やっと言えた。 あたしの気持ち、隠すことなんてなかった。 NEXT→