君は ちゃんと、あたしの力になってくれたね。 Because of tears -11話- 「なぁ。その敬語やめねぇ?俺もって呼ぶし。」 「えっ・・・。はい・・あ、うん。」 恥ずかしい。 さっきまで許せなかった人が、 さっきまで手の届かない存在だと思ってた人が あたしを抱きしめてるなんて。 「ほら、って言ってよ。。」 「・・・・・・・・・。」 照れる。 嬉しすぎて、また涙が出てきた。 「え!?、泣いてる?俺、何か悪いことした?」 もう、全部話そう。 変に思われたとしても、 本当のあたしを、好きで居て欲しい。 「違うの。あたしね?すぐ泣いちゃう変な癖があってね。 としか知らないんだけどね。 の前でしか、泣けなかったの。何があっても。 だから今、こうやって先輩の前で泣けてることがすごく嬉しいの。」 全部、言った。 分かってもらいたいから。 「なんだ。そんなことか。」 ちょっと馬鹿にされたみたいで、怒ろうとしたら 「俺は2度とお前を泣かせない。」 心臓が高鳴った。 ほら、また涙が。 「ごめん、前言撤回。 俺はをうれし泣きで泣かせるかもしれません(笑)」 君は、あたしのことを分かってくれた。 涙のわけを聞いてくれる。 あなたは 大事な大事な 大好きな人。 END ------------------------------------------------------------------ 初の長編書き終わりました。 書いていてすごく楽しかったです。人気があったみたいで何よりです。 またリクエストがあればどうぞ。 さん、ありがとうございました。