シンと静まり返った部屋に、見てないテレビの音。 コーヒーを飲んでいるあたしと。 そんなに唐突に切り出した。 「ねーベストカップルってどんなんなの?」 ベストカップル 「は!?」 あちっ、って叫んでマグカップを置いた。 どうやら思いっきり叫んだため、振動でコーヒーがあふれたらしい。 「や、だからベストカップル」 「ベストカップル……?って何?」 「分かんないから聞いてんの」 あたしがこんなの聞いてるのにも、きちんとした理由はあるわけで。 昨日に「ベストカップルだね」って言われたんだけども、 そのベストカップルっつーものがどういうものか、あたしにはさっぱり。 というわけでに質問。だけど、も分からないらしい。 「んー上手く言えんけど、俺らみたいなんじゃね?」 「あたしら?普通じゃない?」 「この素朴なのがベストなのかもよ」 なんて笑いながら言うと付き合うのはもう2年目で。 何にもないただただ平凡なこれが、ベストカップル? 他にはもっとラブラブで、イチャイチャしてるカップルいっぱいいるのに。 それなのに、これがベストカップル? 「あーそういや俺、昨日4組の西川さんに告られたわ」 「ふーん。西川さんがいいなら別れよっか?」 「だーばか!んなこと言ってねえじゃん。ちゃんと断ったって」 「分かってるってば笑」 あたしらはお互いに、こういう話しててもそこまで心配しないってか。 少しは気になるけど、なんていうか、安心しきってるって言うか。 傍に居ることが当たり前だから、心配しなくたって平気って言うか・・・。 あ、だからベストカップル、か。 お互いに信頼してて、傍にいることが当たり前で。 「やっぱあたしら、ベストカップルだよ」 ------------- ラブラブカップル?のほのぼのなお話。 2年とか・・・長いっっ!「お互い信頼してるようなお話」ってことだったのですが。 信頼してる、って言うのかなぁ?笑 わけ分かんなくてごめんなさい。 リクエスト:さなサン