あれはそう、まだあたしが小学生だった頃のお話。 後悔と虚しさと、 3年のとき、初めてと同じクラスになった。 特に何かを感じていたわけでもないし、クラス替えなんて正直どうでもよかった。 の存在自体、ほとんど知らなかったし。 はクラスNO.1のお調子者で、いっつも馬鹿なことしては、みんなを笑わせてた。 そういう"人気者"の立場に居たは、女子にモテてた。 そのまま何事もなく、4年になって、またと同じクラスになった。 クラスにがいると知ったとき、あたしは嬉しかったし、友達のと騒いでた。 それが恋と気づいたのは、4年の中ごろ。 とは仲のいい友達。何にも変わらないままだった。 のこと好きな子が居るって聞いたら、いつの間にかその子のこと嫌っちゃうあたしがいて。 このままじゃ駄目だ、って思ったから、のこと嫌いになろうと思った。 だけど、それは到底無理なことだった。 5年の時、あたしはと一緒のクラスになるように願ってた。 あたしの願いは通じて、と3年間同じクラスになることができた。 あたしはそのとき有頂天すぎて、これから起こる悪夢に気づかなかった。 クラスのみんなと打ち解け始めたころ。 あたしは仲のいい班の子と話してて、成り行きで好きな人の話になった。 小声で「内緒だよ」とか言いながら、ヒントを出し合ってたりした。 そしたらの親友があたしたちの輪の中に入ってきた。 「お、何々?好きな奴の話?」 「うんまぁそんなとこ」 「え、好きな奴居んだ?」 とか、思いもよらず話は弾んで、あたしはの親友にあろうことか 「が好きなの」 と言ってしまったのを、今でもよく覚えている。 その後、なぜかあたしはの親友に避けられ始めた。 今まで特別に仲が良かったわけじゃないけれど、まぁ気の合う仲だったのに。 話しかけようとすれば、すっと脇に外れて、極力あたしと関わらないようにしてた。 だから何であたしのこと避けるのかさえ、聞くことができなかった。 そういう雰囲気だからか、とも全然話せなくなった。 に話しかけようとすれば、の親友に、いつも連れて行かれてしまって。 あたしは一人、クラスで男子からの浮いた存在になってしまった。 中学2年になった今でも、とは話せない。 あたしに残ったものは、あの時のこと好きになってなかったら良かった、 という 「後悔」 と まだのことを好きな自分への 哀れみの気持ちだけ。 ------------- リクエスト第一弾、いきなり悲恋です。どひゃぁ((ぇ 書いてて本当に悲しくなりました。こんなことあっていいのかなぁ、って。 切なさを上手く表現できないのが、本当悔しいです。 リクエスト:涙架 歩梨サン http://...