の口癖は








「俺忙しいんだけど…」










13 「俺忙しいんだけど…」













「ねー土曜日2人で遊びに行こうってばぁ!」







「ねー聞いてるー?」









さっきから全然構ってくれない。




あたしは生徒副会長で、生徒会長のとは、よく2人っきりになる。






もともとが好きだったあたしは、が生徒会長に立候補した





という不純な動機で、生徒副会長に立候補した。









「ちょっとー」








「俺忙しいんだけど…」









出た!の口癖。






忙しいったって話してくれるぐらい、いいじゃない?











「もっと話そうよー」








生徒会内で配る冊子を2人で作り始めたのに、








今はだけ。








あたしはやる気なしで、今はを眺めているだけだったり。










「口動かさねぇで、手動かせよ」










生徒会長サマ!のお怒り。






あたしだって 怒ってるんだからね









さっきから人を無視しちゃってさ












「が話してくれないから、やる気でないー」














それでも何も言わない









あたしは 逃げ出したくなった









好きな人に無視されて 頑張ってたのに褒めてももらえなくて











ただ ただ あたしがいないように振舞われて




















「もう 帰る」






















そう告げた










何も言わないで帰るのは さすがに出来ないから














かばんをぶっきらぼうに取って 生徒会室を出ようと








ドアに手を伸ばすと





















あたしの手首を が掴んで











あたし自身びっくりしたけど   でも  やっぱり怒ってて













悲しくて 虚しくて










「離してよ!あたし帰るの!」








って暴れたけど の手は力を増すばかり













の顔は見えない












あたしの後ろに がいるから













手首が痛くて の手を掴んで離そうとしたら











もう片方の手も 握られて











のほうを向かされた













それと同時に の顔も近付いてきて












あたしの唇と の唇が 重なった















あたしは 力が抜けて ドアにもたれかかった













「冷たくして ごめん」













「が俺のコト好きって気持ちが すごい伝わってきたけど」












「俺 それにどうやって答えたらいいか 分かんなくって」

















「俺も のこと 好きだから」