どれだけ言葉にしたって への思いは全部伝えられない。 03 空の彼方まで 「ねぇ、。」 「なに?。」 「ってさ、あたしのこと“好き”って言ってくれたの、1回だけだよね。」 そう。 は好きって言ってくれない。 あたしが意を決して告白した時。 「す、好きです!!付き合ってください!!!」 「マジで!?俺もさんのこと好きだった・・・」 それだけ。 疑ってるわけじゃない。 だけど、不安になるの。 があたしのこと好きなままでいてくれてるか。 無性に寂しくて、膝を抱え込んだ。 「ちょっと・・・寂しいよ・・・。」 ちょっとなんかじゃない。 本当はすごく寂しい。 「俺がさ・・・への気持ち言葉にしたら、歯止め、聞かなくなるから。」 「え・・・?」 「もっとがメロメロになるような言葉言いたいし、 正直もっとキスもしたい。 もっと触れたい。 でもやっぱ・・・は大事にしたいから・・・。」 悩んでたことが馬鹿みたいに思えた。 ふと今いる場所を思い出した。 -------屋上だ・・・。 あたしは、思いっきり勢いよく立ち上がって・・・ 「あたしはが大好きです!!!!」 って、思いっきり叫んでやった。 でも、どれだけ叫んでもこの思いは言葉には出来ない。 のほうを見て、ニカッって笑ってやった。 したらも立ち上がって 「俺、は、が永遠に大好きです!!!!」 って叫んだ。 あたし達の思いは、これから何年経とうとも ずっとずっと変わらない。 空の彼方まで叫んでも、伝えきれないほどの 「大好き」って気持ち。