----dinner with...




「晩御飯何にしようかー?」


高校の時から付き合っている彼と入籍して、約1ヶ月。

まだまだ新婚で、やっぱり甘い空気は当たり前なのです。


「俺、和食がいい」


あたしの旦那様は、和食派。あたしは洋食派。好みは違うけれど、美味しいと言って食べてくれる。

だからいつも楽しんで料理を作ってる。

「じゃあ肉じゃがにしよっか?」

ちょうど材料もあるし、と横に座る彼に笑いかけてみる。

やっぱり好きで好きでたまらなくて、学生のころとは違い、誰にも邪魔されない時間がたくさんあって。

「うん、よろしく」と言いながらちゅ、とあたしの唇に触れた。


「あ、あと嫁さんも。」


夜になったら覚悟しといてね、なんて言いながら部屋を出て行った彼。

残されたあたしは、ただただ顔を真っ赤にするしか出来なかった。