「あの・・・」










重なった手







お互いに固まる











偶然の出逢い














今日は部活が珍しく休みだったので








少し遠目の このCDショップに出かけてみた












元々あたしは 音楽が好きなんだけど








近くに大きいCDショップがなくって









欲しくても買えないCDがいっぱい



















あ これ欲しくてたまらなかったやつ ・・・ !!












手を伸ばしてCDをとったら














逆の方からも手が伸びてきて














不意にも 手が重なってしまった






というより あたしの手の上に 相手の手がのってるって感じ?















「あの・・・」















おそるおそる見上げると





その人は隣の学校の人で(制服で分かった)









多分外の部活!(日焼けしてたし)
















「あ ごめんなさいっ・・・」










しばらく固まってたけど







自分のいる状況が分かって 手をどける















「ごめんなさいっ」









そう言って 別のところに行こうとすると

















「ねー」














って声をかけられた。









あたしを呼んでるの?











振り返ってみると その人はさっきのCDを持ってて













「これいるんじゃないの?」











ってCDをヒラヒラさせてる















「や あの どうぞ!」














せっかくあったけど 1枚しかないから仕方ないし













「なぁーんだ ってか名前なんて言うのー?」












ヤ ヤ CDに名前は関係ないだろうよ












「隣の学校のコだよねー?俺、っていうんだけど?」
















自己紹介とか聞いてないから!












まーとりあえず礼儀として 言わなきゃ














「です。」













「あーサンって部の?」














え 何で知ってんの?














「そぅ・・・ですケド・・?」
















「あーなるほど!有名なわけだ!」















有名?あたしが?













「はい?」














「やー俺の学校で部のサン可愛いって有名」












可愛い・・・?





や 未だかつて そんなの言われたことないんだケド












「じゃーコレ、俺のメアドだからメール送ってね」














なんて渡された紙切れ













結局その人はCD買わなくって













あたしが買っちゃったって話














結局メール送っちゃって














告白されて付き合うことになっちゃったって話






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雫さんからの拍手のお題リク。

あたし結構この話好きかも!

続きとかリクがあれば書きます☆ミ