同じ部活で、塾でも学校でも席が隣。

こんなにこんなに近いのに。

物理的には近いけれど、恋人としてはすごく遠い存在。




近くて遠い存在




「ー、この問題分かるー？」

数学のワークを見せながら、あたしに聞いてくるは"ただの友達"で



「あーごめん、あたしもわかんなかったー」

あたしの気持ちは、ずっと一方通行

仲のいい友達で。こんなに近くにはいるのに。



「なー、今度遊びに行かねぇー？」


遊ぶだけで、何にも嬉しいことしかない。

楽しいけれど、この心は満たされないよ。



「いーね！ドコ行く！？」



あたしは恋人として一緒に居たいのに。



「はドコ行きたいー？」



はあたしのこと友達としか思ってない。

そんなこと痛いくらいに分かってる。



「新しく出来た遊園地行ってないからー・・・行きたいー！！」



だけど、少しでも一緒に居たいよ。

あたしはのこと好きだからデートだと思っても……いい？



「おーいいなー！行こうかー！楽しみにしとこー」



なんて言うが本当に好きで仕方なくて、泣きたいくらい好きなのに。

でも　がこういうこと言えるのは

あたしのことをそういう風に見てないからであって


「そう・・・だね」


好きだよ、情けないくらい。












「というかさーこれってデートじゃねぇ？」

え、もそこ意識してたの？じゃあなんであたし誘ったの？


「つーか、俺デートならかなり嬉しいんだけど」


あー彼女と別れたんだったっけ。彼女いて誘ってたらコテンパだな。

というか女なら誰でもいいんかい。



「と一緒とか」


ちょい待って


期待しちゃうじゃん　バカ


「え、もしかして伝わってない？」



何が？

もしかしてお前のこと友達としか思ってないとか？


「今度の遊びデートってことで行こうってことなんだけど」


それ　反則だし

「あたしも　デートとして行きたいな」

今はもう　近い存在のアナタ

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にゃんこさんからの拍手のお題リク。

あたし、こういうの結構好きだなーなんて。でも最後のまとめ方が；

最初の方は切ない系なんだケドね。やっぱりラストはハッピーで笑