<<クンサイドです>> 「俺はっ・・・俺は、が・・・好きなんだよ!!!会った時から!!」 言うつもりはなかった。決して。 あいつの幸せを、潰したくないと思っていたから。 友達と恋人の狭間 *後編 あれから1ヶ月。 全く会話をしなかった、俺と。 好きな奴と話せないってのは、かなり辛かったけど 何話せばいいか分からなかったし、お互いに避けてた。 けど、俺は聞いてしまったんだ。 「なー、。」 クラスの奴が、神妙な顔をしてしゃべりかけてきた。 「何?」 そいつはためらうことも無く、 「とが今日別れたってマジ?」 信じられないような言葉が聞こえた。 「え・・・?」 「何かが飽きたらしいぜ?」 ちょ、待てよ。 が別れた・・・? はあんなに好きだったのに・・・?? 「おい!!!」 俺は迷わず走り出していた。 に会いに行くために。 走って走って、の家の近くの公園を曲がろうとした時、 人影が目に入った。 じっと見ると、だった。 ブランコに乗って、ずっと地面を見つめてた。 俺はそっと近付き、隣のブランコに乗った。 ふっと見上げた、の目には涙がたまってた。 「・・・?」 久しぶりに聞いたの声。 すごく懐かしい感じがした。 「おう・・・。大丈夫か?」 何て話していいのかも分からないまま。 とりあえず探り当てた言葉を話す。 「大丈夫って・・・何が?」 「だってさ・・・別れたんだろ?と・・・。」 言うのが辛いながらも、言った言葉。 「あたしよりも、を心配してあげてよ・・・。」 何でを心配? だって・・・ 「、飽きられた・・・んじゃ??」 話の内容が全く分からない。 「ううん。あたしね、好きな人ができちゃったんだ。 あれだけのこと好きだったのにね。 それでね、あたし、に全部話したんだ。 そしたらは、 頑張れよ。応援してるから。お前がそいつと今度付き合えるように、俺が皆に広めとくから。 って言ってくれたの。優しすぎるんだ。は。 あたしなんかをかばってくれたの。 ホントに悪いやつだね、あたしって。その人とは想いが通じるはずもないのに。」 何でだよ、何のために俺、諦めたんだよ。 だったら、大丈夫だって・・・。 「何でだよ!!っっ・・・何でだよ・・・。」 思わず立ち上がって、叫んだ。 「しょうがないじゃん!!!のこと、本気で好きだって、後で気付いたんだもん!!」 は? 「でも全然話してくれなかったし、諦めようと思った! でも、そんなのムリだった。あたしには。 だからに全部話したの!!このまま付き合うのは卑怯だって思ったの!!」 そう言って走って行こうとするの腕を掴んで 思いっきり引っ張った。 俺より15cmも低いは、すっぽり俺の腕の中に納まった。 「嫌いなわけあるかよ、馬鹿。」 「は、あたしのこと、嫌いになったんじゃないの・・・?」 そう見上げるが可愛くて可愛くて、耳元で話す。 「好きだよ、。」 初めて思いが通じた、その日。 END **あとがき** あたしにしては、切ない系だったかな。 どんな話にしようかかなり悩んだ結果、こうなりました; サンはクンに、クンのことが好きということを言ってたっていうことで。 曖昧な終わり方でごめんなさい(ぇ