言いたいことは 言えなくて








思ってもないことを 普通に言えてしまう











この関係が たまらなく嫌い
















本音で話し合えたらって いつも思う


















Because of tears -5話-






















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D   05/01/・・・・・・・
F   
Sub 
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メールありがとうございます。
そうですか…。泣いてたのは本
当です。でも、その理由っての
が「目にゴミが入った」ってだ
けですので…。気にしないで下
さいね?先輩にはいつもお世話
になってるんで、気にしないで
下さい!!
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「目にゴミが入った」













なんて 嘘











ただ 誤魔化したかっただけ





























〜〜♪♪♪♪














--------------------カチ










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D   05/01/・・・・・・・
F   
Sub 
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なら…いいんだケドさ…。結構
寂しそうな顔してたし…。まぁ
が言いたくないなら仕方な
いんだけどな=3まぁ元気出せよ
!!電話もしていいからな。
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それ以上、メールしてられなかった。






















「・・・・・・」


















あたしはに電話した。



いてもたってもいられなくて。













先輩の言ってた言葉が頭をぐるぐる回る。









「元気出せよ!!」














あたしにはそんなことできない。









元気がない理由は、あなたのせいなのに。



















泣きたくても、もう泣くことすらできなかった。




























「はい、もしもし???」















・・・・・・・の声って・・安心する・・・・





















「帰り道、先輩と一緒になって家まで送ってくれた・・・。」

















「本当に?こんな時に限って・・・」


















「“何で泣いてたの?”って聞かれた。それで、“泣いてない”って答えたら家着いてからメールきた。

 “目ハレてる”って。だから“目にゴミが入っただけ”って。もう嘘ついてばっかで嫌・・・。

  泣きたくても泣けなくなっちゃった・・・」



























「うん・・・」



























は何も言わずに聞いてくれる。






















「あのね?。あたし帰ってから、のことと話してたの。」

















ってのはあたしの幼馴染で、あたしの癖を知っている人。










でも、の前じゃ泣けないんだけど。

















「でね。先輩は自分から望んでキスしたんじゃない・・・って結論になったの。

 先輩って、そういうところ結構真面目だから、そんなことしないんじゃないかって。」
























そうだと、どれだけ嬉しいか。






でもそんなの、分かんないじゃない。














素直になれない自分が嫌い。




































「いつもありがとう。でも、もういいや。おかげで癖、治ったし。

 先輩達のキスに感謝だよ・・・」






















そんなのちっとも思ってないけど。









そう言うしかなかった。
















「そっか・・・じゃ、元気出してね?おやすみ。」














「もう元気だよ。(笑)おやすみ〜」































元気なわけない。























素直に泣けてたあの頃が、懐かしい。





































あたしが紡ぎ出す言葉は、偽りばっかり。































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